ドクター本多の相談室

院長コラム

No.2 歯周病の原因

前回は歯周病(歯槽膿漏)とは、どのような病気なのかをお話いたしました。
40歳以上の約9割の人がかかり、また、歯を失う原因としてもトップであるこの恐ろしい病気にかからないようにするには(あるいは、進行を止める・遅くするには)歯周病の原因を知っておく必要があります。
そこで今回は一般的に言われている歯周病の原因についてお話いたしましょう。

歯周病の原因と考えられているものは大きく分けて2つあります。局所原因(お口の中の原因)と全身原因です。
全身原因とは、例えば糖尿病やビタミン類の欠乏症・白血病・てんかん・自律神経失調症等々の全身的な病気をもっている方の場合、特に歯周病にかかる割合が高く、進行も早いのでこれら全身疾患の処置が平行して必要になります。

次に、局所原因をあげてみます。

  1. 歯垢(プラーク):歯に残った食べかすにお口の中にいる微生物(細菌など)が住み着いたもの。プラーク1g中約1000億個の微生物がいると言われている。歯ブラシで磨かないと取れない。
  2. 歯石:歯垢が時間がたって硬くなり歯にこびりついたもの。微生物の固まり。歯科医院で取ってもらわないと歯ブラシでは取れない。
  3. 食べ物の性状:やわらかい食べ物は歯に残りやすく歯垢や歯石の原因になる。
  4. 歯に合っていない金属の詰め物・かぶせ物:食べかすが残りやすかったり磨きにくいので歯垢や歯石の原因になる。
  5. 歯と歯の間に食べ物がはさまり易い:食べ残しが長い時間残るため、微生物が住みやすくなる。
  6. 悪い歯並び:歯並びが悪いと歯ブラシがうまく行き届かず、歯垢や歯石がつきやすい。
  7. 口呼吸(通常は鼻呼吸)
  8. タバコ (口呼吸とタバコはとても重要な原因となるので別の回で改めてお話したいと思います。)

以上にあげました原因を見てみますと、結局のところ、敵はお口の中にすんでいる微生物だということがわかります。
ヒトのお口の中には300~400種類もの微生物が住んでいて、これらを「口腔内常在菌(どのヒトのお口の中にも必ずいる菌)」と呼んでいます。

この口腔内常在菌の中に数種類の歯周病菌がいて、この菌の出す毒素で歯肉が腫れ、歯槽骨が溶けていく歯周病になっていくと言われています。
ですから歯周病の予防・治療としてこの歯周病菌の住み着いている歯垢や歯石を取り除く「プラークコントロール」が大切と一般的には言われているのです。

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